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教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<34>

2010年03月19日

2010.3.3 (水)
松本市内小学校 5年生 2名
3時間目 1組の英語、4時間目 2組の英語
iPhone(Wi-Fi接続)で、現場入力

この小学校で行う、本年度最後の支援でした。
英語の授業内容も、1年間の総まとめにあたり、
ならってきた文章や単語をすべて用いてのゲーム、
フルーツバスケット(なんでもバスケット)を
iPhoneを使って支援しました。

英語をカタカナ表示して対応するという難しさに加え、
要約筆記(文字通訳)では、発せられた音を素速く文字にして、
その文字を利用者が読んでから次の行動に移す、という
“時間”が必要ですが、こういった、耳で聞いた音に
即座に反応して楽しむ場では、難しさを感じています。

それでも、ジェスチャーも交えたゲームになっており、
利用者のお子さんたちは、目でジェスチャーを確認しながら、
後でiPhoneの文字で内容を確認する、という使い方で
はじけるような笑顔を見せてくれていました。

「1年間、ありがとうございました。」とお礼の言葉を
いただき、継続した支援制度が、1日も早くできてくれる
ことを、あらためて願わずにはいられませんでした。


  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<33>

2010年03月06日

2010.3.3 (水)
松本市内小学校 5年生 2名

1時間目 英語

今回は2クラス合同授業で、利用児童は2名でした。
英語ということで、グループ単位での活動も想定し、
2人のお子さんの周辺の声も拾えるように、
通訳者2名は現場で直に聞き取りながら、同時にWi-Fiで
表示させたiPhoneからも音声を取得できるように準備して
通訳を行いました。

iPhoneだけでは十分に音が拾えるか不安だったため、
急きょお子さん方にBluetoothマイクも装着していただきましたが、
残念なことに、グループ単位の活動になった時、それぞれの
お子さんの周辺の声は思っていたよりも聞き取ることが
できませんでした。

ただし、先生方3名の声は、通訳場所から遠くであっても、
イヤホンを通してかなり拾うことが出来ましたので、
現場で通訳する場合であっても、iPhoneを通話状態にして
音声を拾えるように準備しておくことは必要だと思われます。

また、今回は2箇所の別々の音を入力者が1人ずつ受け持って
表示させなければならなかったので、それぞれのお子さんにも
自分の周辺の音がわかるように、文字色を変えて対応しました。
それぞれの場所の音をあまり拾えなかったため、結果的には
色を変えたのは僅かでしたが、どこで話されていることなのか
区別させることはできたと思います。

ジャンプするなど、大きな動作を伴う授業だったためか、
iPhoneの表示が何度も切り替わったり止まったりしてしまいました。
一度はリセットが必要な状態にまでなったので、
このような場合にも備えて、対処方法を考えたいと思います。  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<32>

2010年02月27日

2010.2.26 (金)
岡谷市内小学校 5年生

4時間目 学活

今回は通訳者2名がそれぞれ自宅からVPN接続での遠隔通訳を
行いました。
ITBCは拠点メンバーに立ち上げていただきましたが、
準備途中で表示が流れなくなるトラブルがあり、
かなり混乱した状態で開始時間を迎えてしまいました。

運良く、漢字テストがあったために、ITBCやIPtalkを立ち上げ
直す猶予がありましたが、通常の授業であれば支障を来して
いたところでした。

また、音声もノイズや音割れで聞き取りづらい部分が
時々あったので、人の声を聞き取りやすいイヤホンを使用する
ことも重要だったのではないかと思います。

機材も最小限で、手間もさほどかからない遠隔通訳ですが、
回数を重ねて少し油断していた部分があったのかもしれません。
次回の通訳までには万全の体制を整えられるように、
反省点をきちんと見直し、修正していきたいと思います。

~本人の感想~
本人は、とても喜んでいました。
グループ活動では、以前に参観したとき、本人に対して話すときには、
しっかり話してくれたり書いてくれるのでいいのですが、
他の子ども同士の話になると、もう関係ない、みたいになってしまう
という姿が気になっていたので、今回のように通訳していただけると、
グループ活動への参加も、より有意義なものになると、
実感しながら見させていただきました。  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<31>

2010年02月26日

2010.2.24 (水)
岡谷市内小学校 5年生

4時間目 英語

英語の授業ということで、本来ならば現場で通訳するのが
望ましかったのですが、今回は他のクラスの授業があったため、
教室での準備ができず、直前でも最小限の機材で入室できるように、
1名が現場でコネクトカードを使用し、もう2名は自宅から、
VPN接続での遠隔通訳で対応させていただきました。

近くに空き教室がなかったために、廊下で準備をしましたが、
パソコン1台のみだったので、事前に机を1つと、電源の確保を
していただきました。

BluetoothマイクはALTの先生にかけていただいたので、
現場と遠隔地とでは聞こえに差が出てしまいましたが、
現場ではマイクから離れた所の声を出来るだけ拾うようにして、
遠隔地の担当者にはマイクからの音声を積極的に入れていただく
というように、お互いに補いながら入力するようにしました。

ゲーム形式で動き回ったり、スピーディなやりとりも多かったので、
利用されたお子さんも表示を見るのが大変だったかと思いますが、
お友達と次々に会話していく場面では、直前に言葉を確認するなど、
要所要所で上手に活用してくださっていたようです。  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<30>

2010年02月18日

2010.2.16(火)
北佐久郡 小学校 6年
現場事業:3校時( 社会 )
遠隔(3G)→Wi-Fiに移行して支援実施

長野県の東信地区からの初めてご依頼でした。

県内各地で行ってきた活動の様子を、知人やろう学校関係の
皆様から聞いていただいたり、マスコミを通して見聞きし、
ご本人もご家族も、それから学校側もたいへん楽しみにして
ご依頼をくださったということで、
塩尻市から2時間半、長野市からも1時間半という距離を
考慮し、下見無しで支援をさせていただきました。

3G電波も問題なく届いており、今後、遠隔での支援が
有効な地域になりそうで、支援制度の広がりを期待したいと
思いました。

<お子さんの感想>
思っていた以上に解りやすく、先生とみんなの会話がよくわかった。
授業が楽しかった。また、お願いしたい。

<保護者の感想>
とても楽しみにしておりました。
どうなるのかと、最初はなぜかとてもドキドキしましたが、
本当に良い体験をさせていただきました。ありがとうございました。
他のお子さんの発言が文字になって、クスッと肩をゆらして笑ったり、
とても楽しそうな様子が見られました。
中学に入ったら、必要な支援だと思いました。
また、ぜひ、宜しくお願いいたします。

<感想、反省等>
校長先生はじめ教頭先生、担任の先生方等、非常に暖かく
むかえてくださり、お子さんたちも明るく落ち着いて
対応してくださって、気持ち良く支援させていただけました。

また、保護者が近隣の言葉の教室の先生方2名にも
声をかけてくださって、たくさんの先生方に見ていただけ、
本当によい機会をいただけました。
次回は、進学先の中学校の先生方にもお声をかけて
くださると言っていただけ、今後の支援体制の整備に
つながるのではないかと、たいへんうれしく思いました。

利用者親子からは、
・思った以上に、リアルタイムに表示され驚いた
・普段、聞こえていなかった内容が表示されて良かった
・「こんな時に支援がほしい」と要望を出していきたい
など、たいへん有用性を実感していただけました。

初回ということで、通常は保護者や学校側にもろもろを
説明する担当と入力担当をわけて対応してきましたが、
今回は遠かったこともあり、専任できなかったことも影響して、
準備の不備で、電波を3GからWi-Fiに移行して、
開始直後は一人入力で対応するなど、バタバタしてしました。

準備時間の少ない場合もあるため、対応マニュアルを整備し、
メンバー全員が対応できるようにしておきたいと思います。

  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<29>

2010年02月10日

2010.2.2 (火)
岡谷市内 小学5年生

社会見学 諏訪市内新聞社見学(校外)

今回は、iPhoneでのグループ通話、VPN接続を使用して、
こちらの小学校では初めて導入となる、遠隔保障システム、
校外での社会見学の授業の情報保障を行いました。

見学には、利用者のお子さんのお母様に同行していただき、
現場から4者通話により、3カ所にいる
自宅待機通訳者に音声を送っていただきました。

社内を見学するという、移動を伴う通話でしたので、
音声が途切れたりしないか不安がありましたが、
通訳終了まで切断することなく、音声は良好でした。

見学中は、新聞社の機械の説明を受ける様子が多く見られ、
「この」、「あちらの」という代名詞が多く、
情報の即時性が求められる場面が多々ありました。

途中、生徒さんたちだけで見学したり、
パソコンを操作するようなこともあったようですが、
現場の様子がわからず、音声が拾えていない時があったので、
保護者の方にお願いして、お子さんにマイクを
近づけていただくように工夫しました。

今回、見学終了まで大きなトラブルもなく、無事に情報保障ができ、
このシステムによる校外での利用も可能なことが実証できましたので、
更に、これからの利用方法の可能性が広がることと思います。


* 以下は、利用者のお母様とお子さんの感想です。

------------------------------------------------------------

今日は、長時間に渡り、ありがとうございました。
初めての遠隔で緊張しましたが、大きなトラブルもなく、無事終わって安心しました。

情報量が多かったので、通訳の方も大変だったかと思いますが、
しっかり通訳していただき、ありがとうございました。

画面ですが、やはり横にしていただいてよかったのですが、
下の方がちょっと切れてしまって、上に送りながら見ていました。
本人は、文字が多くて読めたは読めたけど、
意味までわからないところがあった、といってました。
でも、前回の社会見学では、友達のノートを見せてもらっていたけど、
今日は自分で画面を見ていたからよかった、とも言っていました。

画面を見ながら、メモを取ったり、示された方を見るのは大変だとは思いますが、
全部理解はできないくても、話されて内容がわかれば、
見学も、より興味を持って臨めるだろうと思いました。
これから先、本人が慣れて、だんだんに上手に活用できるようになってくれればいいと思います。

また、よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。



  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<28>

2010年01月29日

2010.1.28 (木)
東京都内中学校 1年生

11:50~12:40 社会

本日は、東京の協力団体からのご依頼で、都内中学校の
授業を担当させていただきました。
主入力2名、サポート1名体制で、それぞれ自宅から
VPN接続での遠隔通訳で対応しました。

授業開始からしばらくの間、Bluetoothマイクからの
先生の声がよく聞こえず、利用生徒さんの周辺の声が聞こえて
いたため、ペアリングが切れている旨を表示をさせ、
現場の対応を待ちながら、聞こえる範囲で入力をしました。
しばらくして、ペアリングを復旧していただき、
その後は音声も通信も途切れることなく良好でした。

表示方法については、事前に申し合わせ事項を教えていただき、
聞き取れない場合は「***」、言い淀みには「…」と
使い分けしたり、通訳側からの連絡には文字色を変えるなど、
こちらの表示方法とは異なりましたが、実際に入力してみると
表示も分かりやすく、慣れれば使い分けも可能なので、
当センターでも取り入れさせていただきたいと思いました。

初めて対応させていただく地域だったので、緊張もありましたが、
現場でも3者への通話など、初めての対応をしていただいたので
ご負担もあったかとは思いますが、トラブルにも冷静に対処して
いただいて、無事、通訳を終えることができました。

東京と長野を結び、しかも現場と通訳者宅を含めると4箇所を
つないでネットワークを組んだわけですが、教育現場での
遠隔通訳が始まってから1年も経たない間に、システムが
ここまで進歩するとは想像もしておりませんでした。

利用者さんに安心して要約筆記を利用していただける
環境づくりの一助となるよう、
これからも、いろんな方々のお力をお借りしながら、
一つ一つ実績を積み重ねていきたいと思います。

  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<27>

2010年01月29日

2010.1.27 (水)
松本市内小学校 5年生

4時間目 英語
5時間目 英語

今回は昼休みをはさんでの授業だったことと、同じ通訳者が
連続して担当できなかったために、VPN接続での遠隔通訳で
対応させていただきました。

現場では通話サポート兼通訳で1名がコネクトカードを
使用して接続し、その他に通訳1名(午前・午後で担当交代)と
サポート1名が各家庭からネットワークに接続し、
計4箇所から通訳を行いました。

現場の聞き取りでは担任の先生の声、遠隔でマイクを通して
聞こえるのはALTの先生の声、というように、
主に聞こえる音声に差があったので、入力判断の難しい
場面が多々ありましたが、現場担当を中心に、できるだけ
単語登録や推測変換で素早く表示させるように心掛けました。

音声は概ね良好で、接続も途切れることはなかったので、
今回のように連続した授業でない場合や、通訳者が確保
できない場合などは、大変有効な手段であると思います。

手順など、多少の慣れが必要ではありますが、より良い
情報保障のための課題などを検証しながら、通訳者にも
負担の少ない環境が整えられれば良いと思います。




↑現場では、たったこれだけの機材(+Bluetoothマイク)で
支援ができるのが、とても利点です。



  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<26>

2010年01月25日

1/22(金)
長野市内の小学校

5時限:英語 13:45~14:30
6時限:算数 14:30~15:15
保護者懇談 ~16:00

表示:iPhone(Wi-Fi接続)
通訳:2名

今回、教室内でのWi-Fi接続ではありましたが、
長野県北信で初めてiPhoneを使った表示を試みました。

校長先生、教育委員の方々、進路先の中学の校長先生他、
マスコミ2社(テレビ局、新聞社)が来られ、
緊張の1時間目となりました。

遠隔での通訳は、3G電波が届かないため
残念ながらできませんでしたが、生徒さんが自ら
使い方を聞きに来たり、移動の必要な授業には、
首にさげて移動したりと、積極的に関わってくれたことに
感激しました。
文字も、大人が感じるほど小さい事が気にならないようでした。

英語の授業は、一番メリットを感じられるのでは、とのことで、
今回で5回目の担当となりました。

DVDから流れる英語を前ロールで準備して流しましたが、
すべてカタカナ表記のため、保護者の方からも
読むのに時間がかかることを指摘されました。
今後、ますます長文になることを考え、生徒さんが
読み取る時間も考慮し、生徒さん、先生ともご相談しながら、
表記や表示にさらなる工夫をしていきたいと思います。
 
<算数>
算数の授業の難しさを感じました。。

課題の多い一日となりましたが、
こうして勉強の機会を与えていただけることに、感謝です。
ぜひ、次に生かして生きたいと思います。




信濃毎日新聞に掲載していただきました。


  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<25>

2010年01月18日

2010.1.15(金)

岡谷市内中学校 1年

「百人一首カルタ会」 体育館にて

全校が体育館に集まり、カルタ大会が行われ、
VPN接続により、3人の通訳者がそれぞれの自宅で入力し
通訳を行いました。

読み手にBluetoothマイクをかけていただき、
拾った音声は、グループ通話機能により、
iPhoneから各通訳者に送りました。

Bluetoothマイクをかけている人の声は、グループ通話でも
聞き取り良好で、有効な方法だと思いました。
ただ、他の話者の声や、体育館内のスピーカーからの声は、
聞き取りにくく、マイクの位置が重要だと感じました。

サーバーが落ちて、通訳が途切れるハプニングがありましたが、
その時間は先生が下の句を書いて対応して下さり、
再開後は、最後まで通訳を行うことができました。
また、音声と表示に多少ある時間差を埋めるため、
読み手が読む直前に、
先生が句を通訳者に伝える工夫をして下さいました。
先生方のご協力に感謝致します。

*利用した生徒さんからです*
初めて百人一首で要約筆記を使いました。
ハプニングがあったけど、わかりやすくて助かります。
札が取れて嬉しかったです。
またよろしくお願いします。

  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<24>

2010年01月17日

2010.1.14(木)
松本市内中学校 2年『立志式』

体育館・励ましの言葉、生徒の決意
学級・決意の書発表がありました。

こちらの中学では、初めて、iPhoneを使って通訳をしました。
利用生徒さんは「最新式だね~」と、楽しみにしていて
くださったそうです。

難聴学級の先生が、体育館ステージ教壇に、マイクを
セッティングしてくださり、
ペアリングしたiphoneを、難聴学級の先生が持ち、
もう一台を利用生徒さんが持ちました。

厳粛な雰囲気の中、式典が進行されていき、校長先生が、
これまで生徒さんたちを育ててくださった保護者の皆さんに、
感謝の気持ちを代弁されると、涙ぐむ親御さんもおられました。

こういった場面から生まれる一体感や、誰かの思いに触れ、
共感すること…
これらを皆と共有するための情報を、リアルタイムに伝えたい、
入れてあげたい思いました。

学級では、一人一人が漢字一文字に思いをのせた
「決意の書」を書き、保護者の前で発表をしました。

生徒さんたちが恥ずかしがり、マイクから離れてしまうため、
通訳者に音声が届きにくいとい状態になってしまいましたが、
聞こえる範囲で対応し、通訳しました。

思春期真只中の生徒さんたちですので、当然あることだとは思います。
こういったことも想定し、事前に原稿や名簿、発表の順番情報などを
あらかじめいただけるよう、学校や難聴学級の先生と打ち合わせを
していく必要性を感じました。

<通訳側>

途中、Bluetoothマイクの電源が切れていたようで、
音声がとても聞き取りにくい状態になってしまいました。
通訳側では、状況がわからず、
拍手の音ばかりの通訳になってしまう部分が
多くなってしまいました。

生徒さん達の“決意の書”発表は、
漢字一文字で決意を表すということでした。
例えば「私はシンという字を選びました」と音声が届いても、
「新」なのか、「心」なのか・・・いろんな可能性があって、
変換に手間取りました。
利用者の生徒さんには書が見えているのだから、
変換しなくても、すぐにカタカナで表せば良かったんだと、
あとで気づきました。
文字通訳は毎回が勉強です。
 続きの「なぜこの字を選んだのか」を聞いていると、
どの漢字だったのかが理解でき、
みなさんの決意に感心しました。
今回はもっと情報が入力できれば、
利用者さんももっと楽しめたのになぁと思いました。

  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<23>

2010年01月12日

2010.1.12(火)

茅野市内の小学校 4年

「年始め集会」
体育館・各学年の発表、校長講話

今回はVPN接続で、
通訳者がそれぞれの自宅で入力する方法で
通訳を行いました。

学校にiPhone+Bluetoothマイク、
さらにもう一台iPhoneを設置し、
2台のiPhoneそれぞれから、
2名の通訳者宅へ通話をして、通訳を行いました。

通訳者同士はVPN接続、そしてITBCにより
通信はとても良好に行えました。
しかし、音源を拾う、マイクの位置が
話者から離れてしまったようで、
音声が拾えず、通訳ができなかった部分もありました。

学校側のiPhone操作を
担任の先生にお願いをしました。
2台の操作は、慣れないこともあり、
初めてのことで、少し大変だったかもしれません。
少しずつ慣れて、マイクの位置を
しっかりと位置づければ、
とても便利も使える、
有効な通訳方法だと思います。

  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<22>

2009年12月29日

2009.12.28 (月)
茅野市内小学校 4年生

年納めの会(体育館)
学級指導(教室)

今年最後の通訳は岡谷からの遠隔により行い、併せて塩尻側では
新しいBluetoothマイク等のテストも行いました。

通訳に関しては、現場では難聴学級の先生がマイクの設定を
担当して下さいましたが、既に数回ご経験いただいているので
スムーズに対応していただくことができました。

音声については、課題であるBluetoothマイクから離れた場所の音声や
合唱などの大勢の声が十分に聞き取れず、特に体育館では音が拡散して
しまうため、事前資料の重要性を再認識しました。

この小学校では、今年の5月に教育現場としては初めての遠隔通訳を
行わせていただき、お母様はもちろんのこと、先生方にも大変
お世話になりました。
利用されたお子さんの笑顔も、私たち通訳者には大きな力となりました。

まだまだ課題もありますが、来年も引き続きメンバー一同力を合わせて、
より良い情報保障ができるように活動していきたいと思います。

来年も、何卒よろしくお願い致します。  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<21>

2009年12月23日

2009.12.21 (月)
岡谷市内中学校 1年生

1時間目 理科
2時間目 国語

今回は、このシステムでの実証実験を初めて校内の別教室から
実施しました。

この様子は新聞社3社とテレビ局1社にも取材していただき、
教室の移動にも対応できることや、通訳者が現場に立ち入らない
というメリットを中心に、インターネットの環境がない場所でも
実施可能であるということを見ていただくことが出来ました。

先生方には場所の確保やマスコミへの対応など、お忙しい中
細かいところまでご配慮、ご協力をいただきました。
授業についても、今回に限ったことではないのですが、
生徒さんの発言を復唱したり、具体的に言い換えてくださったりと、
利用生徒さんはもちろん、その場にいない通訳者にも分かりやすく
お話ししてくださるので、大変ありがたく思います。

利用生徒さんも、1時間目終了後、表示が止まってしまうという
トラブルが発生しましたが、復旧するまで、落ち着いてこちらの
対応を待ってくださったり、また普段とは違い、授業の合間には
いくつもの取材を受けて大変だったかとは思いますが、
利用者側の率直な感想をお話ししてくださって嬉しく思いました。

支援制度の実現を目指していく中で、大切な一歩となった
今回の実証実験でした。
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<20>

2009年12月15日

2009.12.9
松本市内小学校 5年生難聴児2名

本日は、5年生2クラス合同のALTの先生による
英語の授業を、iPhoneのWi-Fi機能を使って
支援しました。

いつもながら、カタカナ(ALTの先生)と
日本語(担任の先生)を切り換える難しさと、
生徒さんたちの声の小ささに苦慮します。

でも「英語には、文字情報が必要だ」と言ってくれている
難聴児さんたちの声に、最大限応えたいと思っています。

英語に支援が入れたことで、「中学になったら」という
将来のことまでご家庭でも話題になるようになり、
保護者の方も、支援の必要性を学校に伝えたいと
おっしゃっていました。
一歩、前に進むお手伝いができればうれしいです。

  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<19>

2009年11月27日

11/25 
松本市内の小学校 5年生
2クラスの英語の授業を担当しました。

・iPhone+バッテリー
(予備2台用意:保護者にも見ていただきながら)

各地の授業で積み重ねてきた、簡単な英語のあいさつや
クエスチョンなどは、単語登録して対応し、
ALTの先生の会話が続く時は、カタカナモードにして入力しました。

「英語を聞き取らないといけない」というたいへんさと、
英語での話し(カタカナモード)と、日本語での説明
(通常入力モード)が入り交じり、切替をすばやく
しながらの入力で、かなり大変ですが、少しでも
授業の楽しさを伝えられたらいいと思っています。

教室を歩き回ってクラスの友だちに質問するゲームでは、
どちらのクラスの利用者さんも、黒板に貼られた
説明資料などの前に、声を掛けたお友だちを連れて行き、
その資料も活用しながら、コミュニケーションを取っていて、
工夫しながら授業を受けているんだな~、と
発見もありました。

引き続き、英語の支援を希望してくださっています。
学校側もたいへん協力してくださってありがたく思います。
継続した支援の実現を心待ちにしています。

  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<18>

2009年11月13日

2009.11.12 (木)

岡谷市内中学校 1年生

1時間目 学活(話し合い)

学活前、全校への校長講話通訳も予定していましたが、
インフルエンザ感染防止のため、残念ながら、
直前に中止となってしまいました。

学活は、校内で行われるクリスマスコンサートへの
参加に関する内容でした。
前半は、昨年度のコンサート風景DVDを鑑賞し、
後半では、参加についての話し合いが行われました。

DVD鑑賞での先生による説明は、よく聴き取れましたが、
流れている歌詞は、聴き取るのが難しかったので、
分かる曲名を表示しました。

話し合い活動に関しては、
次々変わる発言者の音声を的確に拾えるように、
マイクをどのように使用して頂くかが
今後の課題かと思われました。  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<17>

2009年11月08日

2009.11.5 (木) 6(金)

岡谷市内中学校 1年生

職場見学
5日午前:農林体験(八ヶ岳中央農業実践大学校)
  午後:郷土の伝統産業である製糸業見学
      (宮坂製糸所、蚕糸博物館)
6日午前:郷土の伝統行事について学習(御柱、太鼓)


5日、この学校では初めて、校外での活動に
iPhoneを利用しましたが、午前の農林体験では、
圏外でiPhoneがつながらなかったため、
通訳出来ませんでした。
現場に行かなければ、電波状況が分からず、
通訳出来ないのは、残念なことでしたが、
担任の先生がノートテイクで対応してくださいました。

午後、製糸所見学の時、現場では、
動いている機械の音が気になったようですが、
通訳者側には説明される方の声が良く届き、
スムーズに通訳できました。

利用生徒さんは、画面を見て、能動的に
ノートが取れたそうです。
また、帰宅後、説明された内容について、
驚くほど詳しく、お家の方に説明してくれたそうです。
周りのお子さんも、聞き逃した部分を
iPhoneで確認していたようでした。

6日は校内で、御柱や御諏訪太鼓に関する
映像を見たり、説明を聞いたりしました。
体育館で、マイクを使用した説明は、
声が反響するのか、通訳者側に届く音は
やや聞き取りにくい音になってしまいました。
映像の音の聞き取りは難しく、
iPhoneに文字で表示し、マイクをスピーカーに
近づけてくださるようお願いしました。
部分的に、聞き取れるようにはなりましたが、
完全に聞き取れるようにはなりませんでした。
事前に映像をお借りし、文字にする対応が
出来れば良かったかと、思います。

2日間、普段の教室内だけでなく、
いろいろな状況での遠隔通訳を
体験して頂く、良い機会となりました。  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<16>

2009年10月30日

2009.10.28 (水)
岡谷市内中学校 1年生

1時間目 理科
2時間目 社会

今回も利用生徒さんが自らマイク&Iphoneの設定・操作を
してくださいました。
ずいぶん操作も慣れたようです。

今回は、通級教室の「ことばの教室」の先生も同席され、
様子を見てくださいました。
普段の授業では、板書や教科書の内容を
ノートに書き写すのに専念する様子が
多くみられるそうですが、
今回は、iPhoneの画面にも注目し、
ノート書きだけに専念することなく、
授業の流れを追っていたようです。
タイムラグがないと、さらに良いですね、
とおっしゃっていました。

利用生徒さんの感想です。
「今まで聞き逃しても、そのままにしていたけど、
見て確認できました。
ノートを取っていて見逃してしまった画面を、
もう少し戻って見られると良いな、と思います。」


  

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<15>

2009年10月20日

10月15日

松本市内小学校 5年生

2校時 防犯訓練

ソフトバンクのコネクトカードを用い、遠隔通訳を行いました。
防犯訓練ということで、移動が多かったためか、
途中通信が途絶えてしまうことがありましたが、
利用児童さんのお母様が現地にてサポートしてくださり、
無事通訳をすることが出来ました。

~母の感想~

初めて野外活動に要約筆記を遠隔にて入れていただきました。
全校移動のため本人を見失い、また、マイクを持った先生と
本人が離れてしまい、通信が途切れてしまうというトラブルもありました。
私の不慣れさと不手際からバタバタさせてしまい、
通訳してくださる皆さまにも大変ご迷惑をおかけいたしました。
そんな中、本人はとても落ち着いていて、自分のできることをし、
私に合図を送ってくれました。
これは、本人が情報を欲し、行動したことでもあると思います。
こういう姿を見れたことはとてもうれしいことです。

普段こういった訓練の際、その場で訓練をうけ、指導があるわけですが、
いつも情報が足りなくなってしまうのが現実です。
だからこそ、今回の要約筆記体験によって、
本人がこれまで不足していた情報がはいるのは、
大きな前進になると期待しています。

~本人の感想~

警察の人のや校長先生のお話がわかってうれしかったです。
いつもは聞こえないけど聞いているふりをして大変でした。
今日は時間があっという間で、うれしかったです。
校長先生のお話を聞く時は、字がたくさん出たほうがいいです。
でも、教室で勉強する時は、短いほうがいいと思いました。

~本人が担任の先生に向けて書いた生活記録~

先生へ
要約筆記のとき、よく「そればかり見ないで」
って言いますよね?
その言葉ですごく悲しくなりました。
私は、友達の顔を見ても、よく聞いても、よくわからないから
要約筆記の画面を見てしまいます。
先生の言っていることや、みんなの言っていることを
よく知りたいから画面を見ているんです。
先生は聞こえている人の気持ちはわかるけど、
聞こえない人の気持ちはわかっていません!
聞こえない人の気持ちをわかってください!
私も気持もわかってください!
他のみんなにしているのと同じように
私のこともあたたかく見守ってください。
もう「そればかり見ないで!」と言わないでください!
お願いします。

これは娘の心の【叫び】であり、
すべての難聴児の【叫び】でもあると思います。
この思いを学校に伝えられたこたはとても大きなことです。
私達難聴児の親は、この心の声にしっかり向き合い、
この子達たちをとりまく環境の整備・調整を
していかなくてはなりません。
それと同時に、家庭内での情報の保障がきちんと
なされているのかどうか、自分を振り返るいい機会となり、
これからの日々の生活に活かしていきたいと思いました。
ありがとうございました。