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sama

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<11>

2009年10月11日

2009.10.7 
松本市内の小学5年生2名の英語の授業で、
iPhoneシステム(Wi-Fi機能使用)で情報保障を
行いました。

ネイティブの先生の流ちょうな発音を、
カタカナ固定の入力状態で入力、
担任が入れる日本語でのフォローを入力するため、
すばやく日本語に切り替えて、というのはかなり
大変な作業になりました。

同じ先生の授業を2回続けて対応させていただいたことで、
英語の文章として「全てを入力・表示できない」対策として
ポイントとなる問いかけの『単語』だけでも、
出来るだけ早く表示させるという方法に徹せざるを
得ない、徹した方が良いということが分かりました。

家に戻った生徒さんが「パソコン要約筆記よかった~!
初めてデイビット先生が言ってることがわかったよ~
また来て欲しい!」と感想を話してくれたとのことで
情報保障の必要性を再確認しました。

利用されたお二人が、Iphone携帯をとても嬉しそうに
手にしてくれたことや、授業が終わった後、
クラスのお友達に囲まれて「いいじゃん!」と
声を掛けられていたことも印象的でした。
やはりお子さんの笑顔とパワーには、かないませんね~。

本格的に授業に入る場合、授業の進め方など、
通訳者とのもっと詳細な打合せをお願いする必要も感じました。

実際、昨年度の体験事業の中では、
「事前に授業の資料を出さないといけないので、継続は厳しい」
という学校側のご意見もあり、情報保障活動をスムーズに進めるために
時間をかけて、保護者、学校、3者のよい関係を作りを
していけたら、と思います。

また、音声聞き取りがほとんどの英語の授業では、事前に
指導書・CD等をお借りして情報収集が必須かと思いますが、
それを事前学習したり、前ロールするため、その部分の経費確保を
今後どうするのか、時間的余裕が通訳者にあるかどうか、
という点も、継続事業となる日を目指して、考えていきたいと
思います。

今年度に入って校長先生が代わり、校長講話の原稿を
あらかじめもらえるよう、お願いをしていなかったそうですが、
要約筆記の入る今朝になって、
「今日、要約筆記の人が来てくれるなら、がんばって原稿を
いただけるよう、校長先生にお願いしてみる」と
言ってくれたそうです。

要約筆記がつくことで、自ら行動を起こすための
何らかの後押しになっていることに、保護者とともに、
驚き、喜びました。

教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<11>
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