教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<29>

sama

2010年02月10日 10:49

2010.2.2 (火)
岡谷市内 小学5年生

社会見学 諏訪市内新聞社見学(校外)

今回は、iPhoneでのグループ通話、VPN接続を使用して、
こちらの小学校では初めて導入となる、遠隔保障システム、
校外での社会見学の授業の情報保障を行いました。

見学には、利用者のお子さんのお母様に同行していただき、
現場から4者通話により、3カ所にいる
自宅待機通訳者に音声を送っていただきました。

社内を見学するという、移動を伴う通話でしたので、
音声が途切れたりしないか不安がありましたが、
通訳終了まで切断することなく、音声は良好でした。

見学中は、新聞社の機械の説明を受ける様子が多く見られ、
「この」、「あちらの」という代名詞が多く、
情報の即時性が求められる場面が多々ありました。

途中、生徒さんたちだけで見学したり、
パソコンを操作するようなこともあったようですが、
現場の様子がわからず、音声が拾えていない時があったので、
保護者の方にお願いして、お子さんにマイクを
近づけていただくように工夫しました。

今回、見学終了まで大きなトラブルもなく、無事に情報保障ができ、
このシステムによる校外での利用も可能なことが実証できましたので、
更に、これからの利用方法の可能性が広がることと思います。


* 以下は、利用者のお母様とお子さんの感想です。

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今日は、長時間に渡り、ありがとうございました。
初めての遠隔で緊張しましたが、大きなトラブルもなく、無事終わって安心しました。

情報量が多かったので、通訳の方も大変だったかと思いますが、
しっかり通訳していただき、ありがとうございました。

画面ですが、やはり横にしていただいてよかったのですが、
下の方がちょっと切れてしまって、上に送りながら見ていました。
本人は、文字が多くて読めたは読めたけど、
意味までわからないところがあった、といってました。
でも、前回の社会見学では、友達のノートを見せてもらっていたけど、
今日は自分で画面を見ていたからよかった、とも言っていました。

画面を見ながら、メモを取ったり、示された方を見るのは大変だとは思いますが、
全部理解はできないくても、話されて内容がわかれば、
見学も、より興味を持って臨めるだろうと思いました。
これから先、本人が慣れて、だんだんに上手に活用できるようになってくれればいいと思います。

また、よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。




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