教育現場 モバイル型遠隔情報保障システム実証実験<28>

sama

2010年01月29日 09:40

2010.1.28 (木)
東京都内中学校 1年生

11:50~12:40 社会

本日は、東京の協力団体からのご依頼で、都内中学校の
授業を担当させていただきました。
主入力2名、サポート1名体制で、それぞれ自宅から
VPN接続での遠隔通訳で対応しました。

授業開始からしばらくの間、Bluetoothマイクからの
先生の声がよく聞こえず、利用生徒さんの周辺の声が聞こえて
いたため、ペアリングが切れている旨を表示をさせ、
現場の対応を待ちながら、聞こえる範囲で入力をしました。
しばらくして、ペアリングを復旧していただき、
その後は音声も通信も途切れることなく良好でした。

表示方法については、事前に申し合わせ事項を教えていただき、
聞き取れない場合は「***」、言い淀みには「…」と
使い分けしたり、通訳側からの連絡には文字色を変えるなど、
こちらの表示方法とは異なりましたが、実際に入力してみると
表示も分かりやすく、慣れれば使い分けも可能なので、
当センターでも取り入れさせていただきたいと思いました。

初めて対応させていただく地域だったので、緊張もありましたが、
現場でも3者への通話など、初めての対応をしていただいたので
ご負担もあったかとは思いますが、トラブルにも冷静に対処して
いただいて、無事、通訳を終えることができました。

東京と長野を結び、しかも現場と通訳者宅を含めると4箇所を
つないでネットワークを組んだわけですが、教育現場での
遠隔通訳が始まってから1年も経たない間に、システムが
ここまで進歩するとは想像もしておりませんでした。

利用者さんに安心して要約筆記を利用していただける
環境づくりの一助となるよう、
これからも、いろんな方々のお力をお借りしながら、
一つ一つ実績を積み重ねていきたいと思います。


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